トヨタの新型株に学ぶ、商品の魅力的な伝え方について

こんにちは。アイドットデザインの越水です。

いきなり堅い話しになってしまいますが、先日トヨタ自動車が新型株を発行することを発表しました。

なんでも発行されるAA型種類株式という名称の新型株は、「株式」というリスク商品であるにもかかわらず元本が保証されているものだとか。

トヨタが発行、”元本保証”の新型株は是か非か 物議を醸す前例のない種類株 | 東洋経済オンライン

過去に証券会社で働いていたこともあり、こういう話題には「なんだその株式は?」と思わず反応してしまいます。

気になって調べてみると、マーケティングの観点から参考になった点があったので今回はそのことを話そうと思います。

元本保証の株といいつつ中身は債券に近い新型株

今回トヨタが発行を決定したAA型種類株式とはどんな株式なのでしょうか。調べてみて次のことがわかりました。

  • 購入価格は市場価格よりも20%以上高い価格になる。
  • 購入から5年間は売却することができない。
  • 保有している5年間は毎年配当金が支払われる。(初年度は利回り0.5%で毎年0.5%ずつ上昇)
  • 株主としての議決権はある。
  • 5年後はその時の価格で売却するか、購入した時の価格でトヨタに買い取ってもらう。

ポイントの1つ目は、この新型株は市場価格よりも20%以上高い値段で買わなきゃいけないということです。

「それってメリットあるの?」と感じますが、ミソとなるのは最後の「5年後はその時の価格で売却するか、購入した時の価格でトヨタに買い取ってもらう。」というルールです。

たとえ購入時に割高の金額を払ったとしても、5年後はトヨタがその価格で買い取ってくれるので損することはありません。市場価格がそれ以上の値段になっていたら市場で売却すれば利益がでます。

しかも保有している間は毎年配当利回りが0.5%ずつ上昇して、5年目には2.5%になります。銀行預金と比べたら桁違いに良い利回りなので、株式というリスク商品にもかかわらず元本が保証されていれば十分なメリットです。

「議決権付き転換社債」と「元本保証型の株式」ではどちらが買い手にとって印象が残るか?

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが今回感心したのはそのネーミング、というかコンセプトの伝え方なんですね。

実はこの新型株、転換社債という金融商品によく似た性質のものなのです。違いといえば今回の新型株には株主としての議決権があるというくらいで、その他の商品性はとても似ています。

なので今回の新型株は「議決権付きの転換社債」として売りだしても良かったような気もします。

細かな話では転換社債と株式では証券会社に支払う手数料が異なるなど色々な事情もあるのだろうと思います。

ただ、「元本が保証された株」というコンセプトのほうがより広い顧客層をターゲットにできるという狙いがあったんじゃないかと勝手に推測してみました。

「議決権付き転換社債」と「元本保証の株式」。

同じような商品性でもどちらが儲かりそうか、わかりやすいか、安心できるかと考えると「元本保証の株式」のほうが圧倒的に市場に刺さる伝え方です。

同じ商品を取り扱っていてもネーミングやコンセプトの伝え方でモノの見方はだいぶ変わるものだなーと感心したというお話しです。

まとめ

マーケティングの世界では今回のように商品のもう1つの側面や、新たな視点を言葉にして商品の販売を伸ばすといったテクニックが多く使われています。

トヨタの新型株については、言葉の選び方や物事の裏側に気を配ることでより商品を魅力的に見せることができるという点で参考になりました。

以上、トヨタの新型株に学ぶ商品の魅力的な伝え方についてでした。

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