今はみんなPCやスマートフォンでインターネットにアクセスできる時代。
SNSやチャット、Webサイトでも、私たちが発信した情報の向こう側には、当たり前の話ですが受け手となる人間がいます。
今この瞬間、私がPCの画面を覗き込んで見ているように、インターネット回線でつながれた向こうには、同じように画面を覗き込んでいる誰かがいるのです。
Webサイトに訪れてくれる、一人一人のことを意識する。
では、その「誰か」は今どんな状態で画面を見ているのでしょうか?なにをしながら私たちのブログを見てくれているのか?
もしかしたら食事の準備をしながらキッチンの脇においたタブレットで流し見をしているかもしれない。仕事の休憩中の息抜きに見ている方もいるかもしれない。
男性が多いか女性が多いか?どんな仕事をしている人が多いか?
こうした一人一人の人間を見ていくための解像度が、アクセス解析のためにPV数とかセッション数といった数値を見た途端に失われてしまいがちです。
東日本大震災の頃に、ビートたけしが
「これは『2万人が死んだ一つの事件』ではなく、『1人が死んだ事件が2万件あった』のだ」
と語ったことがあるそうですが、まさにWeb制作でもこの視点が必要だと感じています。
私たちはプロのWeb制作者としてコミュニケーションをつくる
私たちがつくっているのは単にWebサイトではなく、コミュニケーションの形です。
コミュニケーションを行う「人」について考えることが、Web制作事業者としての本質的な価値につながるのだと思います。
デザイナーはその場で発生するコミュニケーションのデザインです。
情報を伝える人と知りたい人のコミュニケーションが円滑に進むように伝わる方法や表現を考えます。
コーダーはそのコミュニケーションの流通がスムーズに行われるように、道路や橋を整備するような仕事です。
しっかりとしたHTMLが書かれているからこそ、GoogleやSNSでの評価が受けやすくなります。
ディレクターやプロデューサーは、クライアントのビジネスやその先にいる消費者のことを考え抜き、情報の流通経路を把握したうえで設計やサイト制作の進行管理をする、現場監督のような役割です。
コミュニケーションにおける本質はネットもリアルも変わらない
インターネットに過度な期待をしている人は、「ネットから集客する特別なノウハウを教えてほしい」「何かプロしか知らないコツがあるんでしょ」という魔法のようなテクニックを求めます。
でもWebサイトで成果を出すのは、「店舗を構えてどう集客するか?」ということを考えることと実はそんなに変わらないと思います。
まずはチラシ配りなどで認知を広げる、地道な行動から信頼関係を築いて買ってもらう。
この流れはネットでもリアルでも同じです。
なぜかインターネットを介すると、その先にいるお客さまの顔がみえなくなって、本質を忘れてしまうことが多い気がします。
人と人とのコミュニケーションをつくっていく。
自分たちの役割を考える時、このことを常に意識しておきたいものです。
というわけで、私たちアイドットデザインがどんなことを考えながらホームページ制作に向き合っているかをご紹介させていただきました。
Advent Calendar 2018のゴールまでたどり着けるようにスタッフ一同頑張っていきます!
それではまた!
採用サイトの制作やindeedによる求人広告運用はアイドットデザインまで。